News Letter NO.38(夏季号) 2023年7月28日

2023年度大会開催案内

大会の概要と研究発表・パネルセッションの募集について

会 場 東北大学川内南キャンパス
    (仙台市青葉区川内27−1)

共 催 東北大学大学院文学研究科

日 程

11月11日(土)第1日 

大会参加費〜1000円(事前振込)
       〜2000円(当日払い)


◆シンポジウム「語られる「始原」――開祖の宗教史」(13:00〜16:50)

会場: 文科系総合講義棟2階経済学部第1講義室(定員:320名)

司会  引野 亨輔(東北大学)

発表者

 吉村 均(中村元東方研究所)

 塩谷 菊美(同朋大学仏教文化研究所)

 石原 和(南山宗教文化研究所)

 山本 伸裕(東京医療保健大学)

コメンテーター

 佐藤 文子(京都先端科学大学)

 大澤 絢子(日本学術振興会)

◆総 会(17:00〜17:30)

◆懇親会(18:00〜20:00)

 懇親会費(事前振込)〜一般:4000円,学生・非常勤:2000円
  懇親会費(当日払い)〜5000円
  会場:川内南キャンパス 文系食堂

11月12日(日)第2日

◆研究発表・パネルセッション(終日)

◆「思想史の対話」研究会(14:00〜17:00)

会場: 文科系総合講義棟2階経済学部第1講義室(定員:320名)


※時間は目安です。確定的な時間,研究発表・パネルセッションの詳細等は,大会プログラム(10月中旬学会HPに掲載予定)でお知らせ致します。 ※参加費,懇親会費ともに10月31日までに後日お届けする大会実行委員会の振込用紙にてお振り込みください。なおこれ以降は口座を閉鎖し,当日支払いとなります。また,一度納入された参加費,懇親会費は,いかなる理由があっても返金には応じかねますので予めご了承ください。


*応募要領
 研究発表(発表25分、質疑応答15分)とパネルセッション(90分)を募集します。
 研究発表は、日本思想史学に関する未発表の内容で、十分な学術水準を有しているものとします。申し込み後に,発表要旨に基づき大会委員会で審査を行い,会長・総務委員会の議を経て,発表の可否を申込者に通知します(9月下旬を目途に結果通知)。
 またパネルセッションの申し込みについては,上記に加えて以下の条件も充たすものとします。
 (1)パネルの代表者が会員であること。
 (2)少なくとも4名以上でパネルを構成し,3名以上が研究発表をおこなうこと。
 (3)パネル構成員の半数以上が会員であること。
 (4)同一機関に所属する構成員が2名を超えないこと。
 応募される方は,氏名,所属,住所,E-mailアドレス,発表時のパソコン使用の有無を明記の上,題目と要旨(研究発表は1200字以内,パネルセッションは2000字以内テキストファイルPDFファイル)を期日までに,E-mailにて,下記の2023年度大会実行委員会宛てにお送り下さい。その際,E-mailの件名は「2023大会発表」,「2023大会パネル」として下さい。

       応募締切:8月31日(木)必着

 なお,今年度(本学会における2022年度)までの会費に未納分がある会員は発表資格を有しませんので,必ず応募前にお納め下さい

*参加申し込みと諸費納入
 大会,懇親会への参加については,後日お届けする大会実行委員会の振込用紙(ゆうちょ銀行払込取扱票)による参加費等の納入をもってお知らせ下さい。開催準備の都合上,各種納入は,10月31日(火)までにお願い致します。(なお,これ以降は口座を閉鎖いたしますのでご注意ください。出欠等連絡用の葉書は用いませんので御注意下さい。)
※海外在住会員で参加をご希望の方は,事務局()までご連絡ください。
※託児所については情報提供をいたしますので,必要な方は,お手数ですがメールでお問い合わせください。なお,お問い合わせは10月31日(火)で締め切ります。
※宿泊施設は各自お早めにご予約下さい。
※最寄駅は仙台市営地下鉄東西線川内駅,国際センター駅です。


<2023年度大会実行委員会>――――――――

〒980-8576

仙台市青葉区川内27-1

東北大学大学院文学研究科日本思想史研究室

Tel:022-795-6065(直通)

※研究室不在の場合もあり,なるべくメールでご連絡ください。

日本思想史学会2023年度大会実行委員会

実行委員長 片岡 龍

E-mail:

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2023年度日本思想史学会大会開催にあたって  大会実行委員長 片岡龍(東北大学)

2023年度の日本思想史学会大会は,11月11日(土)・12日(日)の両日,東北大学の川内南キャンパスにて開催されます。10年前の2013年度大会と同じく,文学部・文学研究科日本思想史研究室が中心となって準備に当ります。

今年度の開催方式は昨年同様,対面のみの開催です。またコロナ感染症の流行以来中止していた懇親会を4年ぶりに再開する予定です(ただし,感染状況しだいで中止の可能性もある)。

10年ぶりの東北大開催ということで当時の記憶も薄れかけ,またコロナ禍による研究室文化の途絶も相まって,不安が大きいというのも正直な気持ちです。とくに懇親会の実施については,最後まで判断に迷いました。ただ,できるだけ多くの会員が交流できる場を再開すること自体に意義があると考え,会費も安目に設定し,事前振り込みの期限も昨年度より1ヵ月遅く設定しました。予算的に十分な料理や飲み物も用意できないかとは思いますが,新たな学問上の出会いの場として,みなさま懇親会にぜひご参加ください!

もちろん大会のメインは懇親会ではなく,シンポジウム,研究発表・パネルセッション,総会(さらに「思想史の対話」研究会が今年度も同時開催)です。それぞれ感染症対策として広めの会場を予約したので,安心して仙台まで足をお延ばしください。阿部次郎に関するミニ展示を,会場すぐそばの東北大学附属図書館で開催することも目論んでいます。

東北大での発会総会によって本学会が設立したのは,1968年11月17日です。それから今秋で55年の星霜が流れます。「55年前,未来があった」とはウルトラセブン55周年企画のキャッチコピー。55年後のわたしたちが,どのような日本思想史学の未来を描けるか,そうした大事な目標にみなさまが全力投球できるよう,大会実行委員会,日本思想史研究室員一同,できる限りのお手伝いをさせていただくつもりです。

2023年度 大会シンポジウム「語られる「始原」――開祖の宗教史」 大会委員長 昆野伸幸(神戸大学)

副題付きのタイトルとなってしまったが,以下シンポジウムテーマについて簡単に説明したい。

世間には物語があふれている。とくに典型的なものは,歴史上の偉人を主人公とする歴史物語だろう。だれもが知る有名人の人生をドラマティックに描くテレビドラマや小説のような物語の主人公は,史実そのままの姿ではなく,現代なりの解釈をへたものであり,そのような再解釈は今後も繰り返され,新たな物語がつむぎだされていくことで,人々の記憶に残り続けることになる。不断に物語が創出され,人々に共有されることで,人々は一つのまとまりを形成し,共同体を維持あるいは拡大していく。

いつの時代も物語がつむぎだされる背景には,それぞれの時代において人々が物語に託す多様な願望がある。その願望に応じた物語が生みだされ,共同体が形成されるが,それを支える願望としては,特定の地域・時代のみ通じる一過性の願望もあれば,人類にとって普遍的な願望もあるだろう。そのような幅があるなか,世俗化の進む現在でもスピリチュアル・ブームが生じるように,人々が心のどこかで救済や精神的安定,癒しを求めていることは,いつの時代も同じである。

死後の救済や精神的安定を希求する多くの人々の願いが託された物語の一つが,開祖(宗祖,教祖,祖師,先徳等と称される存在をひとまずまとめて開祖と呼んでおく)をめぐる語りである。そもそも人々はなぜこのような始まりの物語を求めるのだろうか。この根源的な問いを意識しつつ,古代・中世・近世に登場する開祖たちはどのように語られたのか,またその語りはどのように変化していったのか。そして,単に偉人の顕彰を目的とした偉人伝とは異なる,「始原」を体現する開祖の物語には,どのような固有の特性が見出されるのか。

このような問題関心から,本シンポジウムは,開祖をめぐる「始原」の物語の創出とその歴史的変遷について考えてみたい。

第9回「思想史の対話」研究会のお知らせ

 題 目:「生と死をめぐる思想史」
 日 時:2023年11月12日(日) 14:00-17:00【予定】
 会 場:東北大学川内南キャンパス
 登壇者:大胡高輝(親鸞仏教センター研究員),向静静(立命館大学助教),韓梨恵(横浜創英大学非常勤講師)
 司 会:松川雅信(神戸市外国語大学講師)
 申込み:不要
 ※ただし,通常の大会参加費がかかります。詳しくは大会開催案内をご覧ください。

 すべての人間にとって「死」が不可避であること,そのために古今東西,「死」とそれに対置される「生」とをめぐって様々な思想・文化が形づくられてきたことは,改めていうまでもない。そして,そうした「生と死」をめぐって歴史的に形成されてきた種々の思想・文化はこれまで,人文・社会諸科学の重要な研究対象の一つともなってきた。斯界においても,とりわけ死生観・来世観等に関する研究テーマで多数の成果をあげてきたことは,周知の通りだろう。
 ではなぜ,そのような既にある分厚い研究蓄積を前にして,いま敢えて「生と死」の問題をとりあげるのか。それは,この問題が時間の経過とともにその都度,顧みられねばならない性質のものだと考えるからである。「生と死」は人間にとって普遍的な問題であるだけに,都度々々の「現在」の地点から定期的かつ具体的に再考される必要があろう。
 そこで今次の研究会では,現在,若手研究者として活躍されている三名の提題者をお招きし,各々の知見に基づきながら,「生と死」をめぐる思想史について自由に論じていただく。災禍・戦争・人口問題等をしばしば意識せざるを得ない,二〇二〇年代「現在」の地点から眺めたとき,果たして「生と死」をめぐる思想史はどのようなものとして立ち現れてくるのだろうか。専門とする時代・分野を越えた若手研究者間の「対話」を通じて考えてみたい。
※「思想史の対話」研究会は、若手研究者の交流と議論の活性化を目的として、日本思想史学会総務委員会による運営のもとで、2015年度から始まった研究会です。
「思想史の対話」研究会運営委員
長野邦彦,松川雅信,ロバート・クラフト

新入会員

 《個人会員》

寄贈図書

(前号発行以降寄贈分)

会費納入のお願い

当学会の会計年度は,10月1日〜翌年9月30日です。したがって,現在は 2022年度(2022年10月1日〜2023年9月30日)中ということになります。

本年度分の会費は,既に多くの方々から納付していただきました。どうも有難うございました。未納の方は,(それ以前の年度の会費も未納の場合はその分もあわせて),すみやかに納入してください。会費納入用の郵便振替口座は下記のとおりです。

          ゆうちょ銀行
          振替口座記号番号: 00920-3-196013
          加入者名: 日本思想史学会

※ 2020年度請求分より年会費は
   常勤職にある会員 7,000円
   常勤職にない会員 5,000円
   海外在住会員   5,000円
   団体会員     3,500円
 です。

※ ゆうちょ銀行は,2022年1月17日より一部料金を値上げしました。これにより,窓口でもATMでも,会費の払込を現金支払いにすると通常の料金の他に加算料金110円がかかるようになりましたから,ご注意ください。

※ 請求書で指定しております郵便振替払込用紙以外に,電信振替による学会口座への入金も受け付けます。
 ただし,公費での処理を予定している方は,電信振替が事務手続き上,認められるか,事前に所属先にお問い合わせください。学会として関知しません。
 新入会員の最初の会費,住所や所属先など会員情報の変更をともなう場合は,必ず郵便振替払込用紙を使って納付してください。

なお,2020・2021年度分の会費が未納の方には,2022年度末(2023年9月30日)発行予定の『日本思想史学』第55号はお送りいたしません。また,今年度分を含め3年分会費を滞納された方は,会則第4条に基づき,総務委員会の議を経て,3年目の年度末(9月30日)をもって退会扱いとなりますので,ご注意ください。

事務局より

@連絡先の変更,学会へのお問い合わせ等は,事務局宛に電子メールまたは郵便(葉書・封書等)でご連絡ください。電話・FAXは受け付けておりません。

A事務局では会員メーリングリストを運用しております。下記の方々は,ご確認ご検討のほど,よろしくお願い致します。
 (1)そもそも名簿にメールアドレスを登録されていない方
  ・メール受信をご希望の方は,下記の事務局アドレスまでお知らせください。
 (2)名簿にメールアドレスを登録済みだが,受信できていない方(受信した覚えがない方)
  ・「迷惑メールボックス」に入ってしまっている恐れがあります。
  ・受信自体を拒否されている場合もあります。今一度,設定をご確認ください。必要に応じて再登録を行いますので,下記の事務局アドレスまでお知らせください。
 (3)現在受信しているメールアドレスをあまり利用していない方
  ・希望に応じて他のメールアドレスの再登録を行いますので,下記の事務局アドレスまでお知らせください。
  事務局アドレス(
*会員メーリングリストへのアドレス登録,更新,削除はすべて事務局が行います。メールアドレスに変更が生じた際は,新しいアドレスで再登録いたしますので,ご一報ください。

B現在,事務局ではペーパーレス化を進めております。この『ニューズレター』は,夏季号も冬季号も,学会ウェブサイト上での公開と会員メーリングリストでの配信のみを原則とします。なお従来どおりの郵送希望の場合は,下記の事務局住所まで,その旨を郵便(葉書・封書等)でお知らせください。

C入会手続は初年度の会費の納入をもって完了します。入会承認のお知らせの後,すみやかに初年度分の会費を納入してくださいますようお願いします。

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