News Letter NO.32(夏季号) 2020年7月24日

2020年度大会開催案内

大会の概要と研究発表・パネルセッションの募集について

会 場 オンライン開催(シンポジウム・総会・「思想史の対話」研究会は甲南大学岡本キャンパスよりインターネット中継を予定)

大会参加費 : 無料

日 程

11月7日(土)第1日


◆シンポジウム「日本思想史学から見る近現代の天皇」

 時間:13:00〜16:40 

司会  大谷 栄一(佛教大学)

発表者

 河西 秀哉(名古屋大学)

 黒川 伊織(神戸大学)

 小平 美香(学習院大学)

コメンテーター(ディスカッサント)

 昆野 伸幸(神戸大学)

 米谷 匡史(東京外国語大学)

◆総 会(17:00〜17:30)


11月8日(日)第2日 

◆研究発表・パネルセッション(終日)

◆「思想史の対話」研究会(14:00〜17:00)(一般公開)


※シンポジウム・総会・「思想史の対話」研究会は甲南大学岡本キャンパス(神戸市東灘区岡本8-9-1)からweb会議システムで配信します。登壇者,関係する役員・委員以外は入場できませんのでご注意ください。研究発表・パネルセッションは自宅,研究室等からの発表となります。
※「思想史の対話」研究会以外のプログラムは会員のみの参加となります。9月初旬までに大会参加登録のフォームを学会ホームページ上に掲示する予定ですので,参加予定の方は必ず事前登録してください。アクセス方法,ID・パスワード等については,10月初旬にメール等でお知らせします。
※時間は目安です。確定的な時間,研究発表・パネルセッションの詳細は,後日開設される予定の大会ウェブサイトで告知します。

*応募要領
 研究発表(発表25分、質疑応答15分)とパネルセッション(90分)を募集します。いずれもZoomを利用したweb上での発表であり,ITサポート等は大会委員会から一切行わないことをご承知おきください。例年どおり題目と要旨をご提出いただきますが,今年度はオンライン開催であることから,スクリーニングにより発表が裁可された報告者は,報告論文(フルペーパー)と,回線トラブルに備えて発表を録音した音声ファイルもしくはナレーション付PowerPoint資料の提出もお願いすることになります
 研究発表は、日本思想史学に関する未発表の発表で、十分な学術水準を有しているものとします。申し込み後に、発表要旨に基づくスクリーニングを大会委員会が行い、会長・総務委員会の議を経て、発表を認可するかどうかを申込者に通知します(9月中旬を目途に結果通知)。
 またパネルセッションの申し込みについては、以下の条件も満たすものとします。
 (1)パネルの代表者が会員であること。
 (2)少なくとも4名以上でパネルを構成し,3名以上が研究発表をおこなうこと。
 (3)パネルの構成員の半数以上が会員であること。
 (4)同一の機関に所属する構成員が2名を超えないこと。
 応募される方は、氏名、所属、住所、E-mailアドレス、題目と要旨(研究発表は1200字以内、パネルセッションは2000字以内。テキストファイル)を期日までに、E-mailにて、下記の2020年度大会実行委員会にお送り下さい。その際、E-mailの件名は「2020大会発表」、「2020大会パネル」として下さい。
       応募締切:8月31日(月)必着(2020・8・6、記載ミスを訂正)

 報告論文(フルペーパー)は,大会直前にご提出いただきます。後日開設される大会ウェブサイトに掲載され,会員限定で公開されます。なお報告論文(フルペーパー)を期日内に提出しない場合,発表を取り下げたものと判断します
       報告論文締切:10月25日(日)必着
          提出先:2020年度大会実行委員会
 回線トラブルに備えた音声ファイルやPowerPoint資料の提出方法の詳細は,決まり次第ご連絡します。 なお,今年度(本学会における2019年度)までの会費に未納分がある会員は発表資格を有しませんので,必ず応募前にお納め下さい

<2020年度大会実行委員>――――――――

〒658-8501 神戸市東灘区岡本8-9-1  

甲南大学法学部 尾原宏之研究室   

日本思想史学会2020年度大会実行委員会

実行委員長 尾原 宏之

E-mail:

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2020年度日本思想史学会大会開催にあたって  大会実行委員長 尾原宏之(甲南大学)

新型コロナウイルス感染症の影響で,会員の皆様方におかれましては大変な日々をおすごしのことと存じます。良い時期の神戸に皆様をお迎えできることを楽しみにしておりましたが,残念ながら今年度はオンライン開催となりました。

シンポジウム・総会・「思想史の対話」研究会は,登壇者と役員が甲南大学岡本キャンパス(神戸市東灘区)に集まり,インターネットで中継します。もちろん,全国の皆様と質疑応答ができるようにいたします。研究発表やパネルは通常のweb会議ですので,発表者,司会の方にもご自宅や研究室からご参加いただくことになります。

今回のシンポジウムは「日本思想史学から見る近現代の天皇」をテーマに掲げました。ちょうど「平成」から「令和」に移行したばかりということもあり,天皇とその制度に関するおびただしい量の言説がメディアにあふれたことは記憶に新しいところです(コロナ・ショックで忘れられた感もありますが……)。天皇をめぐる問題は日本思想史学の本領といえるテーマであり,いまこの時期に本学会がゆたかな研究成果を共有することには大きな意味があると考えます。

オンライン開催ですので,様々な事情により遠方にお出かけになれない会員の方に気軽にご参加いただけるメリットもあると思います。実りある大会になるよう,開催校としても努力する所存ですので,ご指導ご鞭撻のほどよろしくお願い申し上げます。

今年度の大会はオンラインにて開催します  大会委員長 大川真(中央大学)

大会委員会と拡大総務委員会の議を経て,2020年度大会はテレビ会議システムを利用したオンラインの開催ということに決定しました。数ヶ月前までは例年通りの対面開催の可能性を模索していたのですが,コロナ禍の終息どころか感染が拡大している現状をふまえ,苦渋の判断をしました。通常形式での開催が無理なら,中止してはどうかという考えも脳裏によぎりました。しかし今般様々な学会が中止となり,特に,若手研究者や留学生が発表する機会が喪失していることを大会委員会では深刻に受け止め,コロナ禍や天候に左右されずに開催できる可能性を模索し,オンライン開催という結論に至りました。

情報環境やITスキルが十全ではない等の理由で,オンライン開催に消極的な会員もきっといらっしゃると思います。しかし海外に在住の会員や遠方への移動が困難な会員の方にとっては,大会のオンライン化はプラスの面もあるかと思います。

一年に一回,久方ぶりにお会いする会員のみなさんと,その土地の美味しい食べ物,お酒をいただきながら,話に夢中になる機会が無いのは,まことに残念ではありますが,どうかご理解賜り,積極的なご参加をお願いしたく存じます。大会プログラムの全てはオンラインで行いますので,例年と異なる申し込み,参加方法になります。その案内等は例年のように紙媒体で郵送することをしないで,すべて学会ホームページをベースにして行います。また場合によって,事務局にお伝え頂いているみなさんのメールアドレスにもお送りします。9月初旬までに大会参加登録のフォームを学会ホームページ上に掲示する予定ですので,参加予定の方は必ず事前登録してください。こまめに学会のホームページをチェックして頂くようお願い申し上げます。

なお今年度大会は諸事情を考慮して,基本は会員のみに参加資格を認め,本学会の広報活動もかねている「思想史の対話」についてだけ,会員のみならず非会員の参加も認めるということにしました。大会の参加費については今年はいただきません。

第6回「思想史の対話」研究会のお知らせ

 題 目:「対話:日本思想史と災厄」
 日 時:2020年11月8日(日) 14:00-17:00
 会 場:オンラインにて開催
 提題者:村上晶(駒澤大学),殷暁星(立命館大学),加藤真生(名古屋大学大学院)
 申込み:事前申込制
 ※申込方法は学会Webにて告知します。

 人類の歴史上,われわれは幾度となく「災厄」に見舞われてきた。それは日常を破壊するものであり,多くの悲劇を生んできたことは言を俟たない。その一方で,思想史的に振り返れば,無自覚に過ごしていた日々の「日常」性は,「災厄」によりかえって自覚され,その自覚から新たなる「日常」と思想動向とが生み出されてきた。実に,「災厄」は日本思想史と密接に関わってきたのである。
 では,われわれは何を「災厄」と呼んできたのだろうか。また,われわれはその「災厄」をどのように解釈し,それにどのように対峙してきたのだろうか。この克服過程にどのような思想的展開が見られたのだろうか―。今回の研究会では,こうした問いに,政治思想,道徳,宗教,民俗,医療等多岐にわたる視点や方法を持つ研究者の「対話」によって向き合っていくことで,新たな日本思想史の可能性を拓いていこうとする。これは 東日本大震災を経験し,今まさにコロナ禍にある若手研究者がいかに未来を展望していくかという現代的課題とも関わってこよう。

※「思想史の対話」研究会は、若手研究者の交流と議論の活性化を目的として、日本思想史学会総務委員会による運営のもとで、2015年度から始まった研究会です。
「思想史の対話」研究会幹事
石原和,上野太祐,田中友香理

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