日本思想史学会奨励賞

受賞者一覧

       
  氏名 業績(『』は単行書) 掲載誌
(発行元、刊行年月)
第1回
(2007年10月)
河野 有理 田口卯吉の夢
――「郡県」の商業と「自愛」の秩序
『国家学会雑誌』第119巻3・4号
(国家学会、2006年4月)
兵頭 晶子 大正期の「精神」概念
――大本教と『変態心理』の相剋を通して――
『宗教研究』344号
(日本宗教学会、2005年6月)
第2回
(2008年10月)
該当する受賞作なし
第3回
(2009年10月)
昆野 伸幸 『近代日本の国体論:<皇国史観>再考』 ぺりかん社、2008年1月
第4回
(2010年10月)
小平 美香 『女性神職の近代
―神祇儀礼・行政における祭祀者の研究―』
ぺりかん社、2009年3月
桐原 健真 『吉田松陰の思想と行動
――幕末日本における自他認識の転回』
東北大学出版会、2009年6月
第5回
(2011年10月)
許 時嘉 「文体と国体の狭間で
―日清戦争後の漢詩文意識の一端―」
『日本思想史学』第42号
(日本思想史学会、2010年9月)
第6回
(2012年10月)
舩田 淳一 『神仏と儀礼の中世』 法藏館、2011年2月
第7回
(2013年10月)
鈴木 英之 『中世学僧と神道
―了誉聖冏の学問と思想―』
勉誠出版、2012年8月
田 世民 『近世日本における儒礼受容の研究』 ぺりかん社、2012年3月
第8回
(2014年10月)
伊藤 由希子 『仏と天皇と「日本国」
――『日本霊異記』を読む
ぺりかん社、2013年12月
森 新之介 『摂関院政期思想史研究』 思文閣出版、2013年1月
第9回
(2015年10月)
黒川 伊織 「一九二〇年代日本思想史と第一次国共合作」 『日本思想史学』第46号
(日本思想史学会、2014年9月)
濱野 靖一郎 『頼山陽の思想――日本における政治学の誕生』 東京大学出版会、2014年2月
第10回
(2016年10月)
鈴木 啓孝 『原敬と陸羯南
――明治青年の思想形成と日本ナショナリズム』
東北大学出版会、2015年3月
第11回
(2017年10月)
長尾 宗典 『<憧憬>の明治精神史――高山樗牛・姉崎嘲風の時代』 ぺりかん社、2016年10月
永岡 崇 『新宗教と総力戦――教祖以後を生きる』 名古屋大学出版会、2015年9月
第12回
(2018年10月)
殷 暁星 「近世日本地方庶民教化における清聖諭の活用 : 『聖諭広訓』から『久世条教』『五條施教』へ」 『日本思想史学』第49号
(日本思想史学会、2017年9月)
ニールス・ファンステーンパール 『〈孝子〉という表象:近世日本道徳文化史の試み』 ぺりかん社、2017年6月
第13回
(2019年10月)
該当する受賞作なし
第14回
(2020年10月)
齋藤 公太 『「神国」の正統論―『神皇正統記』受容の近世・近代』 ぺりかん社、2019年
繁田 真爾 『「悪」と統治の日本近代―道徳・宗教・監獄教誨』 法蔵館、2019年
板東 洋介 『徂徠学派から国学へ―表現する人間』 ぺりかん社、2019年
第15回
(2021年11月)
渡 勇輝 「近代神道史のなかの「神道私見論争」―― 国民的「神道」論の出現」 『日本思想史学』第52号
(日本思想史学会、2020年9月)
石原 和 『「ぞめき」の時空間と如来教 ―― 近世後期の救済論的転回』 法蔵館、2020年
西田 彰一 『躍動する「国体」―― 筧克彦の思想と活動』 ミネルヴァ書房、2020年
松川 雅信 『儒教儀礼と近世日本社会 ―― 闇斎学派の『家礼』実践』 勉誠出版、2020年
第16回
(2022年9月)
佐々木 政文 「安部磯雄の廃娼論とキリスト教信仰―一八九九〜一九一五年の論説を通して―」 『日本思想史学』第53号
(日本思想史学会、2021年9月)
近藤 俊太郎 『親鸞とマルクス主義――闘争・イデオロギー・普遍性』 法蔵館、2021年
商 兆g 『鉱毒問題と明治知識人』 東京大学出版会、2020年
第17回
(2023年8月)
廖 嘉祈 「「除奸」と「殉難」の間――水戸学者・豊田天功と吉田松陰における楊継盛受容――」 『日本思想史学』第54号
(日本思想史学会、2022年9月)
増田 友哉 「平田篤胤の語る大和魂――理想的心性における雅と武の統合――」 『日本思想史学』第54号
(日本思想史学会、2022年9月)
河合 一樹 『大和心と正名――本居宣長の学問観と古代観』 法政大学出版局、2022年

第18回日本思想史学会奨励賞募集要領(2023年12月1日、日本思想史学会)

  1. 2022年1月1日から2023年12月31日までの間に,日本思想史学会の会員によって公刊された著書・論文類(応募は1点に限ります。掲載誌の都合で分載されたものは1点として数えます)を対象とします。審査の対象とする業績は単著に限ります。
  2. 上記の日本思想史学会の会員は、応募する業績が公刊された時点で、学部卒業後の専門的な研究歴が20年未満の者に限ります。
  3. 選考対象となるのは,日本思想史に関係する主題を扱った業績で,日本語もしくは英語で発表されたものに限ります。
  4. この賞に,書籍部門と論文部門の2部門を設けます。
  5. この賞に応募しようとする会員は,所定の応募用紙に必要事項を記入し,応募する業績6部(コピーも可),会員1名の推薦状とともに,2024年2月末日までに,日本思想史学会事務局に郵送して下さい(当日消印有効。宅配便の場合もこれに準ずる)
  6. 上記の推薦状はA4判用紙1枚以内とします。
  7. 応募業績は返却しません。
  8. 『日本思想史学』第55号に掲載された投稿論文のうち、著者の専門的な研究歴が上記2の規程を満たす者の論文は、自動的に本賞の選考対象となります。
  9. 選考には会長の主宰の下で総務委員会があたります。
  10. 2024年度大会の総会において受賞業績を発表し、受賞者に対して会長より賞状を授与します。

第18回日本思想史学会奨励賞応募用紙

日本思想史学会奨励賞選考規程(2010年10月17日 評議員会決定、2020年11月7日最終改訂)

  1. [目的]
    日本思想史学の一層の発展に資することを目的として、この賞を設ける。
  2. [公募と選考対象とする業績]
    当該年度に公募するこの賞の選考対象は,別に定める2年の間に,日本思想史学会の会員によって公刊された著書・論文類で,日本思想史に関係する主題を扱った業績とする。
  3. [応募会員の限定]
    前条の会員は、選考対象となる業績を公刊した時点で、学部卒後の専門的な研究歴が20年未満である者とする。また当該業績の公刊時点で、日本思想史学会の会員であることを要する。
  4. [応募手続き]
    この賞に応募しようとする会員は、所定の応募用紙に必要事項を記載し、応募する業績6部(コピーも可)、会員1名の推薦状とともに、所定の期日までに学会事務局に提出するものとする。
  5. [応募手続きの例外]
    前条の規定にかかわらず、所定の期間に日本思想史学会の機関誌である『日本思想史学』に掲載された投稿論文に関しては、自動的に選考の対象となるものとする。
  6. [選考と報告]
    会長が主宰し、総務委員をメンバーとする奨励賞選考委員会が選考にあたり、受賞業績を評議員会に報告する。
  7. [受賞業績の公表と賞の授与]
    学会の総会で受賞業績を発表し,受賞者に対し,会長より賞状を授与する。
  8. [この規程の発効]
    この規程は2010年10月17日から発効するものとする。
(2010年10月17日 評議員会決定)
(2017年6月3日改訂)
(2020年11月7日改訂)

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