「思想史の対話」研究会
日本思想史学会主催 第六回「思想史の対話」研究会のお知らせ
題 目:「対話:日本思想史と災厄」
日 時:二〇二〇年十一月八日(日)午後二時〜五時
会 場:オンライン開催
申込み:事前申込制(10月31日まで。非会員歓迎)
◆会員 「日本思想史学会2020年度オンライン大会 参加登録フォーム」にて申し込みをしてください。
(9月21日以降は大会実行委員会に直接お申し込みください)
◆非会員 非会員用参加登録フォーム
※開催前日までに申込みアドレス宛に研究会URLをお送りいたします。
第六回「思想史の対話」研究会ポスター(PDF、616KB)
趣旨
人類の歴史上、われわれは幾度となく「災厄」に見舞われてきた。それは日常を破壊するものであり、多くの悲劇を生んできたことは言を俟たない。その一方で、思想史的に振り返れば、無自覚に過ごしていた日々の「日常」性は、「災厄」によりかえって自覚され、その自覚から新たなる「日常」と思想動向とが生み出されてきた。実に、「災厄」は日本思想史と密接に関わってきたのである。
では、われわれは何を「災厄」と呼んできたのだろうか。また、われわれはその「災厄」をどのように解釈し、それにどのように対峙してきたのだろうか。この克服過程にどのような思想的展開が見られたのだろうか―。今回の研究会では、こうした問いに、政治思想、道徳、宗教、民俗、医療等多岐にわたる視点や方法を持つ研究者の「対話」によって向き合っていくことで、新たな日本思想史の可能性を拓いていこうとする。これは 東日本大震災を経験し、今まさにコロナ禍にある若手研究者がいかに未来を展望していくかという現代的課題とも関わってこよう。
提題者
- 殷暁星(立命館大学)「備荒策としての郷約・教化のための郷約」
- 加藤真生(名古屋大学大学院)「「兵士の死」の国際的な抑制の時代:19世紀末から20世紀初頭における軍事医療研究の国際化と日本陸軍軍医部」
- 村上晶(駒澤大学)「災因論の手前で―津軽の巫俗を中心に日常の不幸を考える」
「思想史の対話」研究会運営委員